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【Nutanix AHV】Nutanix AHVにおけるストレージの理解

初めに

インフラ技術部のIです。

今回はNutanix AHVにおけるストレージについて、図を元に説明します。

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ストレージ

Nutanixのストレージには分散ストレージファブリックやブロックストレージサービスなど、さまざまな要素が存在します。
今回はその中でも特に重要な、以下の3つのキーコンポーネントに焦点を当てて説明をいたします。
※ファイルストレージ(Files Storage)、オブジェクトストレージサービス(Objects Storage)については、別の機会に詳しく説明いたします。


SG6.png

Storage Pool

まず初めにStorage Poolについて、簡単に説明いたします。
Storage Poolは以下のように各AHVのローカルストレージを1つのストレージ(分散ストレージファブリックを使用)として、Nutanixクラスターで使用しています。
図にすると以下となっています。

SG1.png

ローカルストレージの設定は以前Nutanix AHV(CE版)構築記事で設定したDataディスクを元にしています。

Storage Container

Storage Containerは、以下のようにStorage Poolから論理的にボリュームを切り出して使用しています。
こちらはVMware ESXiでいうデータストアとなります。

SG7.png

仮想マシンの仮想ディスクを作成したり、OSインストール時などに必要となるISOファイルを配置したりする際に使用します。
SG8.png

Volumes

Nutanix Volumesは以下のようにStorage Poolよりボリュームを論理的に切り出して、ブロックストレージとして提供しています。
VolumesはOracle RACやWSFCで使用することが可能です。

SG11.png

Volumesは「Volumes Internal」と「Volumes External」の2種類あります。

Volumes Internal

Volumes InternalではCVMによりNutanix上で作成された仮想マシン単位でVolumesの利用を管理しています。
そのため、IPやIQNは不要となりPrism(Web UI)から数クリックで設定することが可能となっています。

SG9.png

Volumes External

Volumes ExternalではCVMをiSCSI Target、OSをiSCSI InitiatorとしてCVM-OS間でボリュームグループの利用を管理しています。

SG10.png


Internalとは異なり、使用対象をIPやIQN単位で設定を行います。
公式ドキュメントではIQNの使用がベストプラクティスとなっています。

Populate VG allowlists with IQNs rather than IP addresses.

iSCSI TargetのIPアドレスはNutanixクラスターに対してDataService IPの設定をします。
設定は[Prism Element]→[設定]→[クラスタ詳細]→[iSCSIデータサービスIP]に行います。

g31
Externalでは外部にサーバーからもVolumesの利用が可能となっています。
※外部からの使用はNCI Proライセンスが必要となります。

InternalとExternalを簡単に表で比較しました。

項目 Volumes Internal Volumes External
管理レベル 仮想マシン OS
管理方法 Prism-Volume Groupに仮想マシンをアタッチ iSCSI Target-Initiator
ライセンス Starterライセンス 一部Proライセンスが必要

最後に

仮想マシン/OS間での共有ボリュームが必要となる場合、NutanixではVolumesという機能があるため
新しくストレージ製品を用意する必要がなく、すぐに使用することが出来ます。
Oracle RACやWindows Server Failover cluster(WSFC)でも利用可能となっています。

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