初めに
インフラ技術部のIです。
今回はNutanix AHVやCVM、クラスター、仮想マシンの起動停止についてまとめてみました。
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起動停止の順序
AHV、CVM、クラスターの起動・停止順序をまとめました。
※Nutanixクラスターにおけるシステム全体の起動・停止順序となります。
起動順序
起動順序です。
CVMは自動起動となっており、AHVの起動と併せて起動されるため手動での起動は不要となります。
停止順序
停止の順序について図と表でまとめました。
AHVとCVMはそれぞれ手動停止が必要となります。
手順
1.起動手順
1-1.AHV起動手順
電源を投入しサーバ(AHV)を起動します。CVMはAHVの起動に併せて自動起動されます。
CVMが起動しているかはAHVホストへSSH接続して以下のコマンドで確認をしてください。
1.CVM起動確認
State項目が"runnning"となっていれば起動しています。# virsh list
Id Name State
------------------------------------------------------
1 CVM01 running
1-2.クラスター起動
AHVとCVMが起動されていることを確認したら次はクラスターの起動を行います。
任意のCVMへSSH接続します。
1.クラスター起動
$ cluster start2.クラスターステータス確認
$ cluster status
クラスターの起動が成功していると出力の最後に以下の様な文言が出力されます、
yyyy-mm-dd HH:MM:SS,294Z INFO MainThread cluster:3104 Success!
1-3.仮想マシン起動
仮想マシンの起動はPrismから行う起動手順を記載いたします。
1.対象クラスターのPrism Elementへログインします。
2.メニュータブから[仮想マシン]をクリックします。
3.対象の仮想マシンを右クリックして、[Power on]をクリックします。
2.停止手順
2-1.仮想マシン停止
仮想マシンの停止ですが、Prismから行う停止手順を記載いたします。
※シャットダウン以外の手順が必要な場合、そちらの手順で仮想マシンを停止してください
1.対象クラスターのPrism Elementへログインします。
2.メニュータブから[仮想マシン]をクリックします。
3.対象の仮想マシンを右クリックして、[Power Off Actions]をクリックします。
4."ゲストシャットダウン"を選択して、[Submit]をクリックします。
2-2.クラスター停止
AHV上で稼働する仮想マシンの停止完了後、任意のCVMへSSH接続してクラスターの停止を行います。
1.パワーオンとなっている仮想マシンがいないことを確認します。
※存在している場合は出力結果に仮想マシンが表示されますので停止を行ってください。
$ acli vm.list power_state=on2.クラスターの停止
$ cluster stop3.クラスターステータス確認
クラスターが停止していると以下の文言が出力されます。
$ cluster status
The state of the cluster: stop
2-3.CVM停止
クラスター停止完了後、クラスターで稼働している全てのCVMへSSH接続してCVMを停止します。
1.CVM停止
$ sudo shutdown -h now
2-4.AHV停止
AHVへSSH接続を行い、AHVの停止を行います。
1.CVM停止確認
※CVMが表示された場合は停止を行ってください
# virsh list2.AHV停止
# shutdown -h now
おまけ:Prism上でのAHV再起動
今回の起動停止とは関係ありませんが、AHVの再起動はPrism Element(GUI)上からも行うことが可能です。
1.Prism Elementへログインします。
2.[設定]→[再起動]項目から再起動を行う対象のAHVホストを選択して[再起動]を押下します。
最後に
今回はNutanix AHVで中心となるAHV、CVM、クラスターの起動停止手順をまとめました。
一般的な仮想環境と同じく仮想基盤上で稼働している仮想マシンから順に停止を行い、その逆の順序で起動します。
もし順序を無視して仮想基盤のAHVを先に停止してしまうと、上で稼働している仮想マシンは電源OFF(強制停止)
のような挙動になり、意図しない問題を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
しっかりと1つ1つのコンポーネントを停止・起動することで、システムの安定性を保つことができます。
次回もまたNutanix関連の記事を投稿予定ですので是非ご覧ください!
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