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AWS環境でPaloAltoを構築してみた#3 ~各セグメントへのWebサーバおよび管理サーバ用インスタンスの作成~

前回までの手順で、Palo Alto インスタンスの構築 が完了しました。本記事では、次のステップとして 各セグメントに配置する EC2 インスタンスの構築 を行い、あわせて AWS 側の周辺設定 について解説していきます。

DMZ セグメントに配置する Webサーバ用EC2 インスタンスの構築

サーバイメージの選定

まず、マネジメントコンソールにログイン し、EC2 サービス を開きます。次に、左メニューの 「インスタンス」 から 「インスタンスの起動」 をクリックします。表示された画面で 「アプリケーションおよび OS イメージ(Amazon マシンイメージ)」 の 「クイックスタート」 から 「Red Hat」 を選択します。続いて、任意のタグ名を付けて以下を設定します。

  • AMI:Red Hat Enterprise Linux version 10 (HVM)
  • アーキテクチャ:64 ビット (x86)

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インスタンスタイプ

インスタンスタイプを選択します。検証目的のため、小規模構成として t3.small を選択します。

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キーペアの設定

キーペアの設定をしていきます。キーペアは、新規作成する必要はありません。前回の手順で Palo Alto インスタンス用に作成したキーペアをそのまま利用します。

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ネットワーク設定

次に 「ネットワーク設定の編集」 をクリックし、インスタンスを配置する VPC を選択します。サブネットは 管理用ネットワーク に該当するものを指定してください。サービス用の ENI は後ほど作成してアタッチします。また、パブリック IP の自動割り当て は無効化しておきます。最後に セキュリティグループ を設定します。ここでは 既存のセキュリティグループ を選択し、事前に作成しておいたものを指定してください。

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ストレージ設定

ストレージ容量は30GBに設定します。

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インスタンス起動

設定を確認してインスタンスを起動していきます。

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インスタンスの 起動を待つ間 に、並行してENI作成に進めていきます。

サービス用ENI追加作成

Webサーバのインスタンスにアタッチする、DMZセグメントのENIを作成します。 マネジメントコンソールでEC2にアクセス後、左ペインから「ネットワークインターフェイス」をクリックし、右ペインから「ネットワークインターフェイスの作成」をクリックします。

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サブネットは DMZ用サブネット を選択します。インターフェイスタイプは 「EA」 を指定して、IPv4 Private IP は Custom を選択し、固定 IP を割り当てます。(ここでは10.0.13.100に割り当てています

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セキュリティグループ設定

次に、セキュリティグループを選択し、任意のタグ名を付けて 作成 をクリックします。

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ENIの送信元チェックを無効化

先ほどの手順で作成したENIを選択し、右クリックのメニューから「アクション」をクリックして「送信元/送信先の変更チェック」をおします。

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「送信元/送信先のチェック」を「有効化」のチェックを外して、「保存」をクリックします。

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ENIをインスタンスにアタッチする

マネジメントコンソールでEC2にアクセス後、左ペインから「インスタンス」をクリックします。 DMZのWebサーバのインスタンスをクリックして選択後、右クリックして「ネットワーキング」→「ネットワークインターフェイスのアタッチ」をクリックします。

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アタッチするネットワークインターフェースを選択して「アタッチ」をクリックします。

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ENI のアタッチが完了すると、下記のようにEC2 インスタンス上で確認できる ENI の一覧に新しいインターフェイスが追加されます。これにより、正常にアタッチできたことを確認できます。

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Trust セグメントに配置する Windowsサーバ用EC2 インスタンスの構築

サーバイメージの選定

まず、マネジメントコンソールにログイン し、EC2 サービス を開きます。次に、左メニューの 「インスタンス」 から 「インスタンスの起動」 をクリックします。表示された画面で 「アプリケーションおよび OS イメージ(Amazon マシンイメージ)」 の 「クイックスタート」 から 「Windows」 を選択します。続いて、任意のタグ名を付けて以下を設定します。

  • AMI:Microsoft Windows 2022 Base
  • アーキテクチャ:64 ビット (x86)

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インスタンスタイプ

インスタンスタイプを選択します。小規模構成として t3.small を選択します。

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キーペアの設定

キーペアの設定をしていきます。キーペアは、新規作成する必要はありません。前回の手順で Palo Alto インスタンス用に作成したキーペアをそのまま利用します。

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ネットワーク設定

次に 「ネットワーク設定の編集」 をクリックし、インスタンスを配置する VPC を選択します。サブネットは 管理用ネットワーク に該当するものを指定してください。サービス用の ENI は後ほど作成してアタッチします。また、パブリック IP の自動割り当て は無効化しておきます。最後に セキュリティグループ を設定します。ここでは 既存のセキュリティグループ を選択し、事前に作成しておいたものを指定してください。

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ストレージ設定

ストレージ容量は30GBに設定します。

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インスタンス起動

設定を確認してインスタンスを起動していきます。

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インスタンスの 起動を待つ間 に、並行してENI作成に進めていきます。

サービス用ENI追加作成

Windowsサーバのインスタンスにアタッチする、TrustセグメントのENIを作成します。 マネジメントコンソールでEC2にアクセス後、左ペインから「ネットワークインターフェイス」をクリックし、右ペインから「ネットワークインターフェイスの作成」をクリックします。

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サブネットは Trust用サブネット を選択します。インターフェイスタイプは 「EA」 を指定して、IPv4 Private IP は Custom を選択し、固定 IP を割り当てます。(ここでは10.0.11.100に割り当てています

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セキュリティグループ設定

次に、セキュリティグループを選択し、任意のタグ名を付けて 作成 をクリックします。

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ENIの送信元チェックを無効化

先ほどの手順で作成したENIを選択し、右クリックのメニューから「アクション」をクリックして「送信元/送信先の変更チェック」をおします。

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「送信元/送信先のチェック」を「有効化」のチェックを外して、「保存」をクリックします。

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ENIをインスタンスにアタッチする

マネジメントコンソールでEC2にアクセス後、左ペインから「インスタンス」をクリックします。 TrustのWindowsサーバのインスタンスをクリックして選択後、右クリックして「ネットワーキング」→「ネットワークインターフェイスのアタッチ」をクリックします。

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アタッチするネットワークインターフェースを選択して「アタッチ」をクリックします。

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ENI のアタッチが完了すると、下記のようにEC2 インスタンス上で確認できる ENI の一覧に新しいインターフェイスが追加されます。これにより、正常にアタッチできたことを確認できます。

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Trust セグメントに配置する Windowsサーバ用EC2 インスタンスの構築

サーバイメージの選定

まず、マネジメントコンソールにログイン し、EC2 サービス を開きます。次に、左メニューの 「インスタンス」 から 「インスタンスの起動」 をクリックします。表示された画面で 「アプリケーションおよび OS イメージ(Amazon マシンイメージ)」 の 「クイックスタート」 から 「Windows」 を選択します。続いて、任意のタグ名を付けて以下を設定します。

  • AMI:Microsoft Windows 2022 Base
  • アーキテクチャ:64 ビット (x86)

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インスタンスタイプ

インスタンスタイプを選択します。小規模構成として t3.small を選択します。

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キーペアの設定

キーペアの設定をしていきます。キーペアは、新規作成する必要はありません。前回の手順で Palo Alto インスタンス用に作成したキーペアをそのまま利用します。

24.pngのサムネイル画像

ネットワーク設定

次に 「ネットワーク設定の編集」 をクリックし、インスタンスを配置する VPC を選択します。サブネットは 管理用ネットワーク に該当するものを指定してください。サービス用の ENI は後ほど作成してアタッチします。また、パブリック IP の自動割り当て は無効化しておきます。最後に セキュリティグループ を設定します。ここでは 既存のセキュリティグループ を選択し、事前に作成しておいたものを指定してください。

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ストレージ設定

ストレージ容量は30GBに設定します。

36.png

インスタンス起動

設定を確認してインスタンスを起動していきます。

37.png

インスタンスの 起動を待つ間 に、並行してENI作成に進めていきます。

サービス用ENI追加作成

Windowsサーバのインスタンスにアタッチする、UntrustセグメントのENIを作成します。 マネジメントコンソールでEC2にアクセス後、左ペインから「ネットワークインターフェイス」をクリックし、右ペインから「ネットワークインターフェイスの作成」をクリックします。

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サブネットは Untrust用サブネット を選択します。インターフェイスタイプは 「EA」 を指定して、IPv4 Private IP は Custom を選択し、固定 IP を割り当てます。(ここでは10.0.12.100に割り当てています

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セキュリティグループ設定

次に、セキュリティグループを選択し、任意のタグ名を付けて 作成 をクリックします。

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ENIの送信元チェックを無効化

先ほどの手順で作成したENIを選択し、右クリックのメニューから「アクション」をクリックして「送信元/送信先の変更チェック」をおします。

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「送信元/送信先のチェック」を「有効化」のチェックを外して、「保存」をクリックします。

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ENIをインスタンスにアタッチする

マネジメントコンソールでEC2にアクセス後、左ペインから「インスタンス」をクリックします。UntrustのWindowsサーバのインスタンスをクリックして選択後、右クリックして「ネットワーキング」→「ネットワークインターフェイスのアタッチ」をクリックします。

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アタッチするネットワークインターフェースを選択して「アタッチ」をクリックします。

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ENI のアタッチが完了すると、下記のようにEC2 インスタンス上で確認できる ENI の一覧に新しいインターフェイスが追加されます。これにより、正常にアタッチできたことを確認できます。

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管理セグメントに配置する 管理サーバ用EC2 インスタンスの構築

サーバイメージの選定

マネジメントコンソールにログイン し、EC2 サービス を開きます。次に、左メニューの 「インスタンス」 から 「インスタンスの起動」 をクリックします。表示された画面で 「アプリケーションおよび OS イメージ(Amazon マシンイメージ)」 の 「クイックスタート」 から 「Windows」 を選択します。続いて、任意のタグ名を付けて以下を設定します。

  • AMI:Microsoft Windows 2022 Base
  • アーキテクチャ:64 ビット (x86)

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インスタンスタイプ

インスタンスタイプを選択します。小規模構成として t3.small を選択します。

23.png

キーペアの設定

キーペアの設定をしていきます。キーペアは、新規作成する必要はありません。前回の手順で Palo Alto インスタンス用に作成したキーペアをそのまま利用します。

24.pngのサムネイル画像

ネットワーク設定

次に 「ネットワーク設定の編集」 をクリックし、インスタンスを配置する VPC を選択します。サブネットは 管理用ネットワーク に該当するものを指定してください。また、パブリック IP の自動割り当て は無効化しておきます。最終的にはインターネットからのアクセスが必要になりますが、その際は後ほど ENI に Elastic IP(EIP)をアタッチ するため、ここでは自動割り当てを無効化しておきます。最後に セキュリティグループ を設定します。ここでは 既存のセキュリティグループ を選択し、事前に作成済みのものを指定してください。

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ストレージ設定

ストレージ容量は30GBに設定します。

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インスタンス起動

設定を確認してインスタンスを起動していきます。

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ENIにEIPをアタッチ

まず、EIPを取得して、管理サーバのENIにEIPをアタッチしていきます。マネジメントコンソールでEC2にアクセス後、左ペインから「Elastic IP」をクリックします。 「Elastic IP アドレスの割り振る」をクリックして、「Amazon の IPv4 アドレスプール」が選択されていることを確認して、「割り振る」をクリックします。

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問題なければ、EIPアドレスが正常に割り当てられましたと表示されます。

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確保したEIPをENIに割り当てます。EIPをクリックし、「アクション」から「Elastic IPアドレスの関連付け」をクリックします。リソースタイプはネットワークインターフェースを選択して、管理サーバのENIを選びます。プライベートIPアドレスは管理サーバに割り当てられているプライベート IPを指定して関連付けるをクリックします。

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設定が終わると、アソシエーション IDが登録されています。

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ここまでで、各セグメントへのWebサーバおよび管理サーバ用インスタンスの構築が完了しました。
次回の手順では、Webサーバおよび管理サーバの初期設定、Webサーバ構築といったセットアップ作業を進めていきます。

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