Oracle Database@AWS 東京リージョン GA!Exadata マルチクラウドが変える企業インフラの未来
はじめに
2025年12月、ついに Oracle Database@AWS が東京リージョンで一般提供開始(GA)となりました。
これまで当社でも「AWSを利用しているのでOracle DatabaseもAWSに載せたいが性能が不足するので上げられない」「AWS化しようとするとライセンス料が高すぎる」などの問題で、DBのみオンプレミス環境に残したり、無理やりマルチクラウド化して運用負荷が上がってしまっているというお客様を多く見てきました。
そのようなOracle DatabaseをAWS化したいが、できなかった方にとって問題を一気に解決するソリューションがOracle Database@AWSです。
本記事では、Oracle Database@AWSを利用するメリットと、今回の東京リージョンでの GA が日本企業にもたらすインパクトについて深掘りします。
Oracle Database@AWS を利用する 3 つのメリット
なぜ、あえて AWS 上で Exadata を動かすのでしょうか?
そこにはマルチクラウド戦略における明確な利点があります。
超低レイテンシでのサービス連携
これまで AWS 上のアプリケーションから OCI 上の Exadata に接続する場合、クラウド間接続(FastConnect/Direct Connect)による数ミリ秒の遅延が避けられませんでした。
AWS 内で Exadata が稼働することで、同一データセンター内での超低レイテンシ接続が可能になり、複雑なマイクロサービスやリアルタイム処理でもパフォーマンスを妥協する必要がありません。
AWS エコシステムとの「Zero-ETL」統合
Amazon S3 や Amazon Bedrock、Amazon SageMaker といった AWS の強力な AI・分析サービスと、Exadata 上のデータを直接連携させることが可能です。
データの移動コストや管理の手間を抑えつつ、ミッションクリティカルなデータを即座に AI 活用できるのは大きな強みです。
運用・ガバナンスの一元化
AWS Management Console から Exadataの管理が可能になり、請求(Billing)も AWS に統合されます。
また、AWS IAM を使用したアクセス制御や CloudWatch による監視など、既存のAWS運用ルールをそのまま Exadata に適用できるため、運用負荷を劇的に軽減できます。
AWS 東京リージョン GA がもたらす「決定的なインパクト」
今回の東京リージョン対応は、単なる選択肢の追加以上の意味を持ちます。
① 国内データレジデンシー(データ所在管理)の解消
金融機関や公的機関など、データを国内に留める必要がある企業にとって、これまでは「OCI 東京リージョン」か「オンプレミス」の二択でした。
今回 AWS 東京リージョンで Exadata が利用可能になったことで、AWS をメインクラウドとする企業も、国内法規制を遵守したまま基幹 DB のクラウド移行が可能になります。
② DR(災害復旧)戦略のパラダイムシフト
「OCI 東京 ↔ AWS 東京」といったクラウドを跨いだ冗長構成が、現実的なパフォーマンスで実現します。
万が一のクラウドベンダー側の障害に備え、最も重要なデータ基盤を異なるクラウドで同期・バックアップする、真の意味でのマルチクラウド DR が容易になります。
③ 既存 AWS ユーザーの「Oracle 移行」のハードル撤廃
「システム全体は AWS なのに、DB だけ Oracle だから OCI に分けなければならない」という物理的・心理的ハードルが消滅しました。
既存の AWS Direct Connect 資産や VPC 設計を活かしたまま、世界最高峰の DB 基盤である Exadata を「AWS のパーツの一つ」として組み込めるようになります。
マルチクラウドは「共存」のフェーズへ
Oracle Database@AWS の東京リージョン GA は、企業が「クラウドの制約」に縛られず、「ビジネスに最適なテクノロジー」を自由に組み合わせられる時代の幕開けを象徴しています。
Exadata の圧倒的な I/O 性能と、AWS の広大なサービス群。この 2 つが同じ場所で手に入るようになった今、レガシーシステムの近代化(モダナイゼーション)は一気に加速することでしょう。
現在、当社はOracle DB@AWSの設計・構築作業に取り組み始めています。
今後、Oracle DB@AWSサービス申込みから開通までの流れ、当社のサービスメニューなどを順次ご紹介いたしますので、ご期待ください。
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