【Oracle AI World 2025現地参加レポート②】Oracle Database@AWSについて
こんにちは、DB技術統括部のH.Aです。弊社では、エンジニア4名でラスベガスにて開催されているOracle AI World 2025に現地参加しております。
今回は、会場内で開催されているOCI Customer Summitより【OCI Multi Cloud: Oracle Database@AWS】の情報についてお届けします!
マルチクラウド Oracle Database @ AWS
〜パネルディスカッションとロードマップ発表〜
まず、日本の皆さんも気になるであろう 「Oracle Database @ AWS」。
ラスベガス到着後、最初のセッションとしてこのテーマを選びました。
会場はそれほど大きくないものの、ほぼ満席。
参加者の多くが@AWSの最新情報を心待ちにしている雰囲気で、
セッション開始前から熱気が漂っていました。
セッション構成
このセッションは大きく3つのパートに分かれていました。
- Oracle関係者のパネルディスカッション(4名)
- @AWS ロードマップの説明
- Oracle関係者による追加ディスカッション(3名)
前半・後半ともに、@AWS開発に携わるOracle社のリーダーを中心に、ネットワーク・セキュリティ・データベースそれぞれの専門家が登壇。
参加者からの質問にも丁寧に答える形式で進行しました。
印象に残ったポイント
- Oracleユーザーの8割はすでにAWSを利用
冒頭で強調されていたのはこの事実。
「Oracleの顧客の約80%はすでにAWSを利用している。
だからこそ、OCIとAWSという異なるクラウド間でも、同じように機能を使える"シームレスな体験"が求められている」
この言葉がとても印象的でした。
競合ではなく「共存」を前提にしたメッセージが伝わってきます。
AWSロードマップ
「ついに具体的な数字や日付が出るのでは...?」と期待していましたが、
残念ながら明確なスケジュール発表はありませんでした。
ただし、話の中では次のようなコメントがありました。
- 今後数ヶ月で20以上の新リージョンを追加予定
- 非常に高い需要があるため、展開を加速中
詳細発表は持ち越しでしたが、動きは確実に加速している印象です。
今後の続報に期待が膨らみます。
セキュリティへの注力
最後に特に強調されていたのが「セキュリティ」。
マルチクラウド戦略において、最も重要なテーマのひとつです。
具体的には、次のような話がありました。
- AWS Key Management Service(KMS)との統合による柔軟なキー管理
- データ転送の常時暗号化と、ネットワーク経路の安全性確保
AWSとOCIの双方でセキュリティを連携させる仕組みが整いつつあり、
企業にとってより安全で実用的なマルチクラウド環境が現実的になってきています。
まとめ
初日のセッションとして、マルチクラウド時代の方向性を改めて感じました。
「どちらのクラウドを選ぶか」ではなく、
「どう組み合わせて活かすか」――その視点が今後ますます重要になりそうです。
現地の様子は、私を含めた参加メンバー4人でSNSを随時更新しております!現地の雰囲気が気になる方はこちらもチェックしてみてください!
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