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小泉純一郎氏現る@Oracle Open World 2012 Tokyo

2012/4/4(水) 六本木で開催されたOracle Open World Tokyo 2012 において、元内閣総理大臣小泉純一郎氏が講演されました。

17:45-18:30の間、45分間話し続け、全ての聴衆は、その話に、引き込まれて、いました。(小泉さん風)

まずは少しの沈黙から始まりました。

「ん?」と誰もが思ったその刹那、

「小泉純一郎です。」
「これくらいのボリューム(声の大きさ)でいいですか?」

と、少しの笑い。

内閣総理大臣を5年間勤め上げた人間の技を垣間見ることができた気がしました。

講演の詳しい内容はこちらでもまとめてくださっているのでご確認いただければと思います。
http://aufdai.blog69.fc2.com/blog-entry-209.html

その中で私が実際に聞いて感じたことを書きたいと思います。

オイルショックが発生する前、原油は1バレル2ドルだった。それが第4次中東戦争により、10ドルまで跳ね上がってしまった。(ちなみに今は100ドル前後ですが!)
日本中が大パニックに陥り、買占めや売り渋りが起こり、それを規制する法律を作らなければならなかった。当時、日本のエネルギーに対する石油の依存度は70%を占めていた。 が、これではまずいと思い新技術を開発し石油依存度を下げ、今となっては40%程度まで下げることができた。だから2011年には1バレル140ドルを超えても大きなパニックは発生しなかった。(多少ありましたが)
日本人は過去の経験を活かし、新技術を生み出せる。困難があっても必ず乗り越える。
しかし、その時の技術というのはもちろん「原子力」だった。
もう原子力は使えない。
ではどうするか?
必ず日本は新技術を生み出す。いや、もう生まれている。それはバイオや再生可能エネルギーだ。
それらは間違いなく世界のトップを走っている。
原子力発電所を造れる会社というのは世界で数社しかありません。
日本に3社(東芝、日立、三菱)、アメリカに2社(そのうち1社は東芝が買収)とフランスに1社のみです。
アメリカもフランスも独自で作ることはできず、日本の会社とそれぞれ提携を組んでいたりします。
日本の技術力は、すごいんです。
日本はダメだみたいな風潮がありますが、私はそんなことは全然思っていません。

先日GDPで中国が日本を追い抜きましたが、相手は日本の10倍の人口です。
つまり、中国の1人当たりGDPがようやく日本人の1/10になったというだけの話です。

伊藤洋一氏の著書
日本力 アジアを引っぱる経済・欧米が憧れる文化!」 にもありますが日本は世界から尊敬を受けています。(知らぬは日本人だけ)
不況の日本に取材に来た外国人が「日本は本当に不況なのか?」と言ったといいます。
外国の本当の不況(リセッション)というのは社会が本当に荒廃しているのだそうです。
暴動や犯罪が慢性的に発生している状態、というのが海外の不況のイメージのようです。
私が生まれてから今まで、そんな状況は1度もありません。

死者・行方不明者の数は、東日本大震災では2万人、関東大震災は10万人、阪神大震災は5千人。第2次世界大戦は300万人。その度に日本は危機を乗り越えさらに発展してきた。戦後、日本は2つの目標を立てた。
・戦争をしない
・長生きをする
我々はその2つの目標を達成してしまった。もう100歳も夢ではない。
自衛隊は海外に派遣されても1人も人を殺すことがない。他国から感謝される。
しかし、目標を立てた当初は想像もしていなかったより大きな問題が沸き起こってくるものだ。
明言は避けていましたが、その中には年金、医療費や債務等の問題があると思います。
想像もしない速度で高齢化社会が進展した社会とそれに合わせた制度が間に合っていない社会。
財務諸表で見ればとっくに破綻している日本国株式会社。
負債総額は尋常じゃありません。
それらをどう解決するのか?
社長(内閣総理大臣)になったら愕然とするはずです。
明治時代にベストセラーとなった本が2つある。
それは、「Self-Help」すなわち、「自助論」(サミュエル・スマイルズ著)と
「学問のススメ」(福沢諭吉著)だ。
とくに、自助論の「天は自ら助くる者を助く」という言葉を強調していました。
今の日本に宛てたメッセージです。

そういえば自助論は昔読みましたが、内容をほぼ忘れてしまったのでまた読んでみたいと思います。

記録というのは破られるためにあるが、絶対に破られないだろうという記録がある。
国会議員を25期連続当選、60年間国会に勤務し続けた尾崎行雄という人がいる。
その人を称えて憲政記念館というものができた。
そこには94歳の尾崎行雄本人が残した文字が残っている。「人生の本舞台は常に将来に在り」と。
94歳で将来のことを考えている!
この人、94歳で亡くなってしまうんですが!
終わりの言葉は忘れましたが、そうして颯爽と去って行きました。

ついに最初から最後までORACLEの「オ」の字も言わずに・・・

 

とまあ技術文章より長くなりましたとさ。

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