Prisma Access RBIとは
リモートブラウザーアイソレーション(RBI)は、ユーザーのデバイス上で直接Webページを読み込むのではなく、クラウド上の隔離された仮想環境(コンテナ)でWebサイトを実行するセキュリティ技術です。
Prisma AccessのRBIは、実行されたWebページの画面結果を「第4世代レンダリング方式(ピクセルベースとベクトルベースのハイブリッド)」によってユーザーのブラウザに転送します。これにより、サイト内に潜む悪意のあるスクリプト(HTML、CSS、JavaScriptなど)やマルウェアがエンドポイント(PCやスマホ)に到達することを物理的に防ぎ、安全なブラウジングを提供する機能となります。
Prisma Access RBI機能
RBIでは、単にWebページを隔離するだけでなく、ユーザーのブラウザ操作に対するきめ細かな制御を適用してデータ漏洩を防ぎます。
主な制限機能は以下の通りです。
- クリップボード制御(コピー/切り取り/貼り付け): 閲覧中のWebサイトから機密データをコピーさせない、あるいは外部のテキストをペーストさせないよう制限します。
- ファイル表示の分離: 怪しい添付ファイルなどをローカルにダウンロードさせず、隔離されたクラウド環境内で安全に内容をプレビューさせます。
- ダウンロード・アップロードの制限: ファイルタイプ(拡張子)に基づいて、インターネットからのマルウェア侵入や、ファイル共有サービスへの機密データのアップロードを防ぎます。
- 印刷機能の制限: Webアプリケーション画面からの物理的な印刷や「PDFとして保存」機能を無効化し、データの持ち出し経路を塞ぎます。
- キーボード入力の無効化: 危険と判定されたサイトや特定のアプリケーション上でのキー入力を制限します。
管理対象デバイスと管理対象外デバイス
Prisma Access RBIでは、管理対象デバイスのみならず管理対象外デバイスに対してもその機能を提供できます。
管理対象デバイス
GlobalProtectで接続するリモートユーザーや、オンプレミスプロキシ(EP)、ファイアウォール/IPsecデバイスを経由してPrisma Accessに接続される拠点ユーザーの通信が該当します。標準のセキュリティ機能と連携し、シームレスにRBIへトラフィックが転送されます。
管理対象外デバイス
従業員の個人端末(BYOD)や、業務委託先などサードパーティが所有するデバイスです。組織のエージェントをインストールできず、Prisma Accessの標準経路を経由せずにアクセスしようとするユーザーが該当します。
SAA (Secure Agentless Access) ポータルによる保護
管理対象外デバイスに対してPrisma Accessの保護を適用するためには、「SAAポータル」を利用してRBIへ接続させます。
- エージェントレスでの保護: SAAを介することで、端末にエージェントをインストールすることなくインターネット接続のみでRBI機能を提供します。
- 直接アクセスのブロック: SAAポータルを経由しない管理対象外デバイスからの通信はブロックされ、セキュアな経路の利用を強制します。
RBI構築するために必要な手順
Prisma AccessでRBIを利用開始するための設定ステップは以下の通りです。
- RBIライセンスの適用: リモートアクセステナントにてRBIのライセンスを有効化します。
- インフラのセットアップ: SCM(Strata Cloud Manager)上で、ベースとなるRBIインフラの設定を行います。
- 分離(Isolate)プロファイルの作成: コピー、ペースト、印刷などの各種ブラウザ操作の許可・拒否を定義したプロファイルを作成します。
- URLアクセス管理プロファイルの設定: 作成した分離プロファイルを、どのURLカテゴリに適用するかを割り当てます。
- セキュリティポリシーへの割り当て: 設定したプロファイルグループを、対象となるセキュリティポリシールールに適用します。
- 復号化の有効化: RBIが通信の中身を正しく検査・隔離できるよう、対象トラフィックの復号化ポリシーを追加して有効にします。
RBI構築時の注意事項
導入や運用にあたって、以下の仕様や制限事項に留意してください。
- ファイル転送のサイズ制限 RBIサービスでサポートされているファイル転送の最大サイズは2GBまでです。これを超えるファイルは転送に失敗します。
- Webサイトの表示崩れ・動作不良時の対応サイトを隔離(Isolate)した際、ページが正しく表示されない場合があります。これは、メインサイトが別ドメインからJavaScriptなどのコンテンツを読み込んでいることが原因の可能性があります。
この場合は、メインサイトに紐づけられる他ドメインもURLカテゴリに追加し、適切に処理(バイパス等)するよう設定を調整する必要があります。





