opatch lspatchesとは
opatch lspatchesコマンドはパッチ情報を概要レベルで出力してくれます。
手っ取り早く「適用されているパッチ番号を知りたい」「パッチ番号の一覧がほしい」といったリクエストに応えます。
実行例
ベース・メディアにパッチが含まれているOracle Database 19c (19.3)での実行例です。
2件のパッチが適用済みであると分かります。
$ cd ${ORACLE_HOME}/OPatch/ $ ./opatch lspatches 29585399;OCW RELEASE UPDATE 19.3.0.0.0 (29585399) 29517242;Database Release Update : 19.3.0.0.190416 (29517242) OPatch succeeded. |
cat コマンドと組み合わせて出力結果に行番号をつけると、よりリストらしくなります。
バッチの数も分かります。
$ ./opatch lspatches | cat -n 1 29585399;OCW RELEASE UPDATE 19.3.0.0.0 (29585399) 2 29517242;Database Release Update : 19.3.0.0.190416 (29517242) 3 4 OPatch succeeded. |
純粋にパッチ番号の行だけを表示したい場合は次のようにしてもよいです。
$ ./opatch lspatches | grep "^[0-9]" | cat -n 1 29585399;OCW RELEASE UPDATE 19.3.0.0.0 (29585399) 2 29517242;Database Release Update : 19.3.0.0.190416 (29517242) |
まとめ
ORACLEホームに適用されているパッチを確認するコマンドと言えば opatch lsinventory
またはopatch lsinventory -details
があります。システムに適用されているパッチ番号とそれにより修正される不具合の番号をはじめ、インストールされているコンポーネントのバージョンなど、ORACLEホームに関する情報が網羅的に出力されます。
これに対してopatch lspatches
はパッチ番号とパッチのタイトルだけを素早く確認することができます。「手っ取り早く適用されているパッチ情報を知りたい」といったケースで、とても便利です。
とはいえopatch lspatches
を確認できる情報は簡易的なものです。パッチ適用状態を詳細に知るにはopatch lsinventory [-details]
を使用してください。シーンに応じて使い分けると良いです。