こんにちは!営業部のNです。
昨年、Oracle Linux KVM案件のお客様からの相談が増えているとブログでお伝えしましたが、今回はその第2弾です。
第2弾があるということは、引き続きOracle KVM案件の相談が多いからです。
昨年は主にライセンス費用を抑えることを目的とした相談が多かったですが、最近ではブロードコム社による買収の影響で、VMwareからの移行先としてOracle Linux KVMを検討されるお客様が増えています。
弊社ではNutanixへの移行と同様に、Oracle KVMの移行も増加しています。
※詳しくは「Broadcom社によるVMware社の買収にどう対応するか‼」をご覧ください。
このような背景もあり、今回はOracle KVMおよびOLVMに関する最近のアップデート情報を簡単にまとめてみました。
VeeamがOLVMサポート開始
最後のOLVM更新が行われた割と直後、2024年4月18日にバックアップ製品のリーディングカンパニーであるVeeamが
Oracle Linux Virtualization Managerのサポートを発表しています。
Veeam、Oracle Linux Virtualization Managerをサポート開始
Oracle KVM環境でのシステム要件は以下の通りです。
項目 | バージョン |
Oracle Linux Virtualization Manager | version 4.5.4 and later |
Oracle Linux Virtualization node operating | version 4.5 |
Oracle Linux Virtualization cluster compatibility | version 4.7 |
詳細は以下のリリースノートをご覧ください。
Veeam Backup for Oracle Linux Virtualization Manager and Red Hat Virtualization 4.1 Release Notes
OLVM4.5 エンジンホスト要件
OLVM4.5を稼働させるためのエンジンホスト(Oracle KVM)のOracle Linuxバージョン要件は変わらず
Oracle Linux 8.8 (またはそれ以降のOracle Linux 8リリース)でした。
Oracle Linuxの最新バージョンですが、Oracle Linux 8.10がリリースされています。
ただし、現時点で日本語版ドキュメントはまだ公開されておらず、英語版のみとなります。
Release Notes for Oracle Linux 8.10
OLVM4.5 ドキュメント
OLVM4.5のドキュメントですが、日本語ドキュメントが公開されています。
前回投稿時は英語版ドキュメントのみでしたが、現在は日本語版も公開されています。
Oracle Linux Virtualization Manager
まとめ
大きなアップデートとして、VeeamがOLVMのサポートを正式に発表したことが挙げられます。
Veeamは他の仮想環境下でも広く使用されており、バックアップ製品の候補としてお客様に提案する際には必ず候補に挙がる製品であり、当社が関わるプロジェクトでも多く使用されています。
当社ではOracle KVMおよびOLVMの設計・構築に加え、Veeamの導入実績も豊富にあります。
Oracle KVMやVeeamの導入を検討されている企業様がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください!