Re:Q Tech Blogをご覧いただきありがとうございます。
インフラ技術部のIです。
これまで多くのお客様より、「Oracle Linux 9系はいつサポートされるのか?」「最新ハードウェアを活用するためにOSを新しくしたい」といったお問い合わせを多数いただいておりました。
2026年2月10日、Oracle Virtualizationチームより、Oracle Linux Virtualization Manager (OLVM) 4.5において、KVMホストのOSとしてOracle Linux 9のサポートが正式に発表されました 。
Oracle Virtualization adds support for Oracle Linux 9 compute
「What's New」に見る最新アップデートの要点
まず、公式に発表された主なアップデート項目は以下の通りです。
- 最新カーネル「UEK8」のサポート
Oracle Linux 9.6以降がOracle Linux KVMのOSとしてサポート開始。
Linux Kernel 6.12系をベースとした最新カーネルが利用可能となりました。 - プリチェックスクリプトによる構築事前確認
ホスト追加やOLVMデプロイ前に構成ミスを防ぐためのスクリプトがOracle Linux 9に対応しました。
※Oracle Linux 8でも使用可能 - 管理基盤の刷新
Self-Hosted Engineは引き続きOracle Linux 8ベースですが、KVMホストとしてOracle Linux 9が利用可能になりました。 - 最新の認定サーバーへの対応
Oracle Linux 9に対応している最新の認定サーバーもKVMの物理サーバーとして採用することが可能となりました。
最新リリース情報よりピックアップ
上記の中でも、企業の皆様にとってメリットになると考えられるポイントは、「ライフサイクル問題の解消」と「最新ハードウェアが選択可能」の2点です。
Oracle Linux 8の「次」が明確に
OLVM 4.5では、これまでOracle Linux 8.8, 8.9, 8.10がサポートされてきました。
しかし、既にバージョンは8.10に到達しており、「この後のバージョンはどうなるのか?」「サポート期限内に次の基盤をどう構築すべきか?」という点が大きな課題となっていたかと考えております。
今回、Oracle Linux 9がサポートされたことで、これらの不安を解消し、基盤の長期利用を実現する明確なロードマップを検討することが可能となりました。
最新物理サーバーが選択可能に
今回、KVMがOracle Linux 9に対応したことにより、ハードウェア認定リストに掲載されているOracle Linux 9対応の最新サーバーをKVMホストとして選定可能になりました。
メーカー各社が優先的に認定を進める最新世代の高性能ハードウェアをいち早く仮想基盤に組み込み、そのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
ハードウェア認証リスト - Oracle LinuxとOracle仮想化
導入のための重要ポイント(注意点)
導入にあたっては、以下の点にご注意ください。
1.ドキュメントの反映状況
執筆時点において、Oracle Linux 9に関するOracle Linux Virtualization Manager公式ドキュメントの情報は英語版のみ反映されております。
最新の仕様や詳細を確認される際は、以下英語ドキュメントの参照をお勧めいたします。
Oracle Linux Virtualization Manager
2.サポート要件
Oracle Linux 9をKVMホストとして採用する場合、以下のバージョン要件を満たす必要があります。
KVM Host Requirements
| 項目 | バージョン |
| Oracle Linux | 9.6,9.7 |
| クラスター | 4.7 |
| oVirt engine | 4.5.5-1.65以降 |
3.新規デプロイ手順の制限
Oracle Linux 9のKVMを使用して新しくOLVMをデプロイする場合、現在Cockpitを使用してのデプロイはサポートされていません。
CLI(コマンドライン)からのデプロイのみとなりますので、構築の際はご注意ください。
Use Cockpit to Deploy Self-Hosted Engine
4.OSバージョンの混在
OLVM(Self-Hosted Engine)とKVMホストでOSバージョンが異なります。
OLVMとKVMホストで利用するリポジトリや依存関係がそれぞれ異なるため、
オフライン環境などで構築・運用する際は、リポジトリを混在させないように注意が必要です。
| 項目 | バージョン |
| OLVM(Self-Hosted Engine) | 8.10 |
| Oracle Linux KVM | 9.6,9.7 |
最後に
Re:Qでは、さっそくOracle Linux 9環境でのKVM/OLVM検証を本格始動しています!
今後も現場で得られた知見を、Re:Q Tech Blogを通じて積極的に発信していく予定ですのでご期待ください。
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