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【Oracle AI World 2025現地参加レポート⑤】AI一色の中で光る仮想化技術

こんにちは。インフラ技術部のWです。
ラスベガスで開催中のOracle AI World 2025 2日目に参加してきました!
今年のイベントは、イベント名にもあるように「AI」をテーマにしたセッションが数多く並び、AIの活用事例や最新動向に関するセッションが中心となっています。

そんな中、仮想化基盤に焦点を当てたセッション「Oracle仮想化:コスト効率に優れた高性能な代替手段」が開催されていたため、参加しました。

セッション概要

本セッションでは、高価な仮想化製品に依存せず、コストを抑えながらも高性能・高信頼な環境を実現する方法として、Oracleが提供する「Oracle Linux KVM」と「Oracle Linux Virtualization Manager(OLVM)」が紹介されました。

登壇者は、「高性能・高セキュリティ・高コスト効率を兼ね備えたOracle仮想化ソリューションこそが、プロプライエタリ製品に代わる理想的な選択肢」となる理由を、実際の顧客事例を交えて解説をしていました。

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セッション内容

①VMware市場の変化とOracleのアプローチ

BroadcomによるVMwareの買収以降、ライセンス体系が永久ライセンスから年間サブスクリプション制に移行し、バンドル化による価格上昇も進んでいます。
これにより、多くの企業が代替ソリューションを模索している現状があります。

その中でOracleは、KVM(Kernel-based Virtual Machine)をベースにした「Oracle Linux KVM」と「OLVM」を組み合わせた仮想化プラットフォームを提案しています。

この仕組みはOracle自身もOCI(Oracle Cloud Infrastructure)やExadataなどで採用しており、エンタープライズレベルでの信頼性と実績がある点が特徴です。

②Oracle Virtualizationの特徴

VMware vSphereとOracle Virtualizationそれぞれがもつ機能について紹介がありました。

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③Cloud Migration Service (OCM):VM移行を自動化

Oracle Linux KVM、OLVMの紹介だけでなく、Oracle仮想化環境への移行を支援する新機能「Oracle Cloud Migration Service(OCM)」についても紹介されました。

このツールを使用することで、オンプレミスVMware環境やAWSなどからOCI、あるいはオンプレミスOracle仮想化環境への自動マイグレーションが可能になります。

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④実際の導入事例とコスト削減効果

導入事例として紹介されたのは、Fortune 500に名を連ねる大手金融機関。

約4,000台の物理サーバと約40,000台のVMをVMwareからOracle仮想化環境へ移行中で、初年度から大幅なコスト削減を達成したとのことです。
同社は「パフォーマンスや安定性も期待以上」と評価しているとの話がありました。

まとめ

AIが主役となるイベントの中で、仮想化基盤に焦点を当てたこのセッションは非常に印象的でした。
単なる製品紹介にとどまらず、実際の導入事例とその効果についての紹介により、Oracle仮想化環境がもたらす具体的なインパクトを学ぶことができました。

弊社では、Oracle Linux KVM並びにOLVMの設計・構築支援を行っております。
Oracle Linux KVMに関する記事も多く上げておりますので、ぜひご覧ください!
https://www.reqtc.com/blog/oracle-linux-kvm/

現地の様子は、私を含めた参加メンバー4人でSNSを随時更新しております!現地の雰囲気が気になる方はこちらもチェックしてみてください!

(Re:Q 公式Xアカウント)@reqtc
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