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【Oracle AI World 2025現地参加レポート③】OracleによるAIの取り組みが強く現れたKeynote

こんにちは、DB技術統括部のK.Fです。弊社では、Oracle AI World 2025に現地参加しております。

本日は2日目のメインコンテンツであるKeynoteについてご紹介していきたいと思います。

Oracle AI: Powering Your Business

このKeynoteでは、Oracle社CEOであるMike Sicilia氏と実際にOracleのAIをビジネスに導入して活用している4社の企業がインタビュー形式でAIの活用事例について紹介するものでした。

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(インタビュー登壇した企業の方々)

  • Exelon : Calvin Butler氏
  • Avis Budget Group : Ravi Simhambhatla氏
  • Marriott International : Ty Breland氏
  • Biofy Technologies : Paulo Perez氏

4社とも業種が異なる中、それぞれのビジネスの中でどのようにAIが活用されているか違いを知ることができ、とても面白かったです。

特にAvis Budget Groupでは、 Oracle DatabaseのアップグレードをきっかけにAIを導入したそうです。 実際、導入されたAIは顧客体験を向上させるのに役立っているそうです。

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またBioFi Technologiesでは、従来数日かかっていた細菌の耐性調査をOracleのAIを利用することにより、わずか4時間で実施することができるようになったらしく、
速やかな診断によりスピード良く抗生物質を処方でき、耐性感染症による死亡率を70%から30%以下に抑えることが期待されているとのことでした。

Oracle Vision and Strategy

そして、Oracle社の会長であるLarry Ellison氏のセッションも開催されました。
(当初現地時間の13:30に開催が予定されていたのですが、時間になって急遽14:30スタートに変更になったとアナウンスがされ、こんなこともあるのかと少し驚きました。)

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セッションでは、OracleがAIを始めとする現在取り組んでいる革新的な技術について発表されていました。

実際にデータを活用するためには、既存のモデルだけに頼るだけでなくプライベートなデータをモデルに取り込みながら推論を進める必要もあり、OracleのマルチモーダルAI戦略についても語られていました。

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特に印象的だったのは、AIを活用するための巨大データセンターを建築している様子が紹介されたところでした。実際にNVIDIAのGPUを50万個接続することを発表しており、その規模間の大きさにただ驚くばかりでした。

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The "AI for Data" Revolution is Here - How to Survive and Thrive

2日目最後のKeynoteは、Juan Loaiza氏とT.K. Anand氏が登壇し、OracleがAIで実際にデータを推論させるために、どのような製品の展開を行っているのかの紹介がありました。

Oracle DBのエンジニアとして一番気になったのは、「Oracle AI Database 26ai」のリリース。
23aiよりバージョン番号に"AI"が含まれるようになったのは記憶に新しいですが、ついに製品名として「Oracle AI Database」と名称変更されたのはとても印象的でした。

もちろん26aiにはAIの機能が取り込まれていくわけですが、19cにもAI機能が追加されていくと聞いて更に驚きを隠せず、日本時間の朝一に社内チャットで情報共有するほどでした。

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また「Oracle AI Data Platform」についても、実際にどのような機能を実装予定であるかについて紹介がされました。

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まとめ

イベント名に"Oracle AI World"とAIが入っていることから、直近のOracle社はAIに注力しているのは知っていましたが、Keynoteに参加することで、その力強さを更に感じ取れる1日になりました。

Oracle DBのエンジニアとして、DBの知識はもちろんですが、今後はAIを活用できるための基盤に関する知識もたくさん身につけていく必要があると感じました!

現地の様子は、私を含めた参加メンバー4人でSNSを随時更新しております!現地の雰囲気が気になる方はこちらもチェックしてみてください!

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