【Red Hat Summit 2026】RHEL image mode (bootc) による構成ドリフト防止ーLightning talkレポート
Re:Q Tech Blogをご覧いただきありがとうございます。
Red Hat Summit2026@アトランタ、現地よりインフラ技術部のIがセッションレポートをお届けします!
本記事では、Community Dayのセッションの中から、OS運用のあり方を根本から変える可能性を秘めた「RHEL image mode (bootc)」についてのセッションをレポートします。
セッション概要
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セッション
Taming complexity: How RHEL image mode delivers simple, reliable updates and stops system drift -
概要
- 従来のOS管理における複雑性と「構成ドリフト」が招く運用リスク
- PodmanやContainerfile(Dockerfile形式)といった、開発と共通のツールセットによるOS構築の標準化
- 読み取り専用ファイルシステムによるシステムの「不変性(Immutability)」の強制
- アップデートの失敗を即座にリセットできる「アトミック更新とロールバック」
セッション詳細
今回のセッションの中から、2つのポイントをピックアップします。
OS管理をコード(Containerfile)へ集約
これまでのOS構築や運用といえば、共通設定やパッケージ導入やアップデートなどをサーバー1台ずつ、手動コマンドやAnsibleなどで個別に実行されていたかと思います。
(例えば、viやsedコマンドで設定ファイル"httpd.conf"を修正したり、dnfコマンドでパッケージ導入など)
しかし、この個別に管理するやり方こそが、いつの間にかサーバーごとの設定がズレてしまう構成ドリフトの温床となっていました。
(サーバーAは設定できているが、サーバーBはエラーが発生して想定通りの結果となっていないなど)
Image Modeにより、この問題をOSそのものを"イメージ化"することで解決します。
イメージ化とは具体的に、OSの構成要素はすべて"Containerfile"というコードに集約し、標準化された1つのOSイメージとして定義します。
管理者はContainerfileからOSイメージをビルドし、レジストリ経由で各サーバー(仮想マシンやベアメタル)に一斉に流し込みます。
イメージを丸ごと入れ替える運用によって論理的にリセットされるため、
属人化した手順やバラバラな個別管理を排除し、インフラ全体の同一性を確実に担保することが可能となります。
上記がImage Modeを導入する最大のメリットだと感じました。
OS再起動で適用・切り戻しが可能に
RHEL Image Modeのアトミック更新であれば、OSが稼働している裏側で新しいイメージを準備し、OS再起動するだけで新環境へ切り替えることが可能となります。
最も魅力的なのは、更新後に不具合が発生した場合でも、OS再起動を行うだけで以前のバージョンへ戻すことが可能となっている点です。
dnf updateコマンドによるパッケージアップデート実行後に不具合が発生して元に戻す作業と時間を考えて頂ければ、
OS再起動だけで元の状態に戻せるのがどれだけ楽であるかが分かると思います。
全ての構成をイメージに固めるのは難しいという現実もありますが、このImage ModeはAnsibleやcloud-initとも共存可能です。
固めるべき共通設定はイメージで配り、サーバー個別の設定は既存ツールで実行時に流し込むといった柔軟な運用が可能です。
終わりに
多台数のOSを管理する現場では、この技術を使用することが当たり前になる未来もそう遠くないのではないかと考えさせられるセッションでした。
Red Hat Summit2026において、インフラエンジニアの視点で気になった技術セッション、展示ブースの情報などを随時お届けする予定です。
次回の更新もぜひ楽しみにしていてください!
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