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文系新卒でも合格できた!Oracle Master Bronze合格体験記

皆さん初めまして!
25卒としてRe:Qに入社しました、データベース技術統括部のS.Rです。よろしくお願いします!
文系出身の新卒エンジニアが
Oracle Master Bronze(オラクルマスターブロンズ)を取得した経緯を合格体験記としてまとめてみました。

この記事では、
 ①使った教材 
 ②合格までのロードマップ
 ③正答率を9割に引き上げた"おすすめ勉強法"
を中心に初学者目線で詳しくご紹介します。
これから資格取得を目指す方の参考になれば幸いです。

【Oracle Master Bronzeってどんな資格?】

Oracle Masterとは、オラクル社が認定する資格で、Oracle Databaseに関する知識やスキルを証明する資格です。
Bronze、Silver、Gold、Platinumの4つのレベルに分かれており、
Bronzeは「データベースの基礎知識」を証明する資格です。
データベースの基礎を体系的に学べる「登竜門」的な資格で、初学者にとっては効果的な最初のステップとなります。

【試験概要】
出題形式:選択問題
試験時間:120分
問題数:70問
合格ライン:正答率65%以上
受験形式:CBT方式(テストセンターのPC画面にて回答)

【学習前の私の知識レベル】

座学と実習で「データベースとは?」を軽く理解した状態でした。
テキストの用語をいくつか「聞いたことあるな」と感じるレベルで、
データベースがどのような構成で動いているのかというアーキテクチャの理解はあまりできていませんでした。

【学習期間】

1ヵ月

そのうち実際に学習した時間については
平日1時間、土日2〜3時間、試験1週間前からは1日6時間程度学習していました。

【受験結果】

受験結果.png

上記の通り、正答率91%で合格することができました。
合格ラインが65%なので、合格を目指すだけなら学習時間はもう少し短くできそうです。

【使用した教材】

黒本画像.png

使用した教材は「黒本」と呼ばれている『オラクルマスター教科書 Bronze DBA Oracle Database Fundamentals』です。
章末問題と、模試1回分掲載されています。
日本オラクル株式会社が監修しているテキストになるので、とりあえずこれを押さえておけば問題ないと思います。

※他にも「ping-t」という有料の学習サイトにも問題集がありますが、私は黒本だけで十分だと思います。

【試験対策】

私が最も意識していたことは、
科学的にも効果が証明されている「アクティブラーニング」と「分散学習」の2つを活用することです。

・アクティブラーニングとは、「自分で考えたり説明したりして、能動的に学ぶこと」(Freeman et al., 2014)
分散学習とは、「一度にまとめて学ぶのではなく、時間を空けて繰り返し学習すること」(Cepeda et al., 2006)

この2つを意識しながら、以下のような学習ロードマップと学習方法で試験学習を進めていきました。

ロードマップ

テーマ:分散学習
    一度で覚えるのではなく、何度も繰り返して定着させる
※「なんとなくこんな感じで進めよう」程度の参考にしてください!
 あまり細かくスケジュールを決めすぎると、モチベーションが下がる可能性があります。

  1. テキストをざっくり通読

    全体像をつかむことが目的。理解は後回しでOKです。
    一度で全部覚えようとせず、何度も繰り返して覚えていきましょう。

  2. 章ごとに丁寧に読み直し+問題を解く

    章ごとに内容の理解を深めていきます。
    章末の問題を解いて内容を定着させましょう。
    ※「白紙勉強法」がおすすめです。

  3. 模試を解いてみる

    「試験の難易度はどの程度か」「自分はどこが苦手なのか」を把握することが目的です。
    正答率が低くても気にする必要はありません!

    私も最初に解いたときは正答率が5割程度でしたが、1ヶ月後には9割以上取れるようになりました。

  4. 苦手分野を重点的に復習

    模試やテキストで見つけた苦手な箇所を復習しましょう。
    要約程度の大まかな情報から、詳細な情報へと理解していきます。
    「理解しづらい」「イメージしづらい」内容に関しては、ChatGPTなどのAIに聞いてみるのもおすすめです。
    ※AIの返答は正確とは限りません。補助的に活用しましょう。

    ■AIへの質問例
    [概念/トピック]について、私は[自分の理解内容]と認識していますが、この理解は正しいでしょうか?
     ※簡潔にわかりやすく要約した情報を最初に記載すること
      次の項目で、初学者でもわかりやすいように詳細な説明を付け足すこと

  5. 問題を解きまくる

    章末問題・模試中心の学習に移行します。
    問題を解いて、抜け漏れがある知識を補強していきます。
    ※「ひとり実況解答法」がおすすめです。

このように色を塗り重ねていくようにテキストや問題を繰り返していくことで、
気づいたら「結構理解できてる!」と感じられると思います!
試験前までに模試の正答率90%以上を目指しましょう。
他の選択肢が不正解である根拠も理解できるようになっていることが大切です。

おすすめ学習方法

白紙勉強法

テキスト2周目以降に効果的な方法です。
テキストを読んだら、白紙のメモ用紙に覚えている内容をできる限り書き出してください。
書き終えたら、
 ・思い出せなかった部分
 ・書けたけど自信がなかった部分
が見つかります。
それらを中心に再度テキストを復習しながら、
用紙に足りなかった内容を色ペンで書き足しましょう。(ここで記憶の定着がグッと高まります!)
そうして書いた用紙を見返すと、自分がどこで間違えやすいのかを発見することができます。

"人に教えるつもりで書く"ことで頭の中の整理にもなり、さらにおすすめです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、まずはテキストを読みながらノートをとり、
次にその内容をノートを見ずに白紙に書き出すと、スムーズに取り組めます。

ひとり実況解答法

問題を解くときに答えの選択肢を覚えてしまって、問題を解く意味がなくなってしまうことがあります。
この解決策として、
問題を解く際に「なぜ他の選択肢は不正解なのか」を自分で実況解説するように解いてみることがおすすめです。
頭の中の"副音声"でツッコミと解説を自分で入れることで、
表面的な暗記ではなく、本質を理解して正解できるようになります。
不正解の選択肢にも学びが詰まっているので、まさに一石二鳥です!

試験前の準備と注意点

当日必要な持ち物として唯一必要なものが「身分証明書」です。
これだけは絶対に忘れないでください!!

受験には2種類の身分証明書が必要です。
詳しくは以下のリンクを参考にしてください。
※Oracle認定試験はピアソンVUEのテストセンターでの受験になります。
https://www.pearsonvue.com/jp/ja/test-takers/tutorial/identification-1s.html

その他の注意点としては以下が挙げられます。
 ・テストセンターの場所は事前に確認しておきましょう。
 ・急用で受験日時を変更したい場合は、受験日の24時間前まで変更可能です。

【試験を受けた感想】

試験時間が2時間に設定されていたため、「そんなに集中できないかもしれない」と若干不安でしたが、実際は見直し込みで1時間程度で解き終わり、余裕をもって解き終わることができました。
試験の難易度としては、黒本の模試を9割以上解けていれば十分合格できるレベルだと感じました。

【終わりに】

実務ではデータベース全体の構造や仕組みに触れる機会は限られてくると思います。
そんな中で、資格学習を通じてアーキテクチャの全体像を体系的に学べたことはとても良い経験でした。
バラバラだった知識を「点から線へ」と繋げることができ、理解が一段と深まったと感じます。

また、業務経験が少なくスキルを示しづらい私のような新人にとっては、
資格を取得したことで、
「何をどこまで理解しているか」「どれほど意欲があるか」を社内外に客観的にアピールできる材料にもなりました。

データベースに興味のある方、あるいはIT業界でこれからステップアップしたいと考えている新人の方には、学んで損のない内容だと思います。ぜひ一度、挑戦してみてください!

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