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VHRISOでVeeam強化リポジトリを作る(その2)

Veeam側での設定

前回までで、VHR側の構築作業は完了しました。ここでは、Veeam側での作業に付いて紹介します。

作成したVHRをレポジトリとしてVeeamに登録します。
VeeamのManagement Consoleから、「Backup Infrastructure」→「Backup Repository」を選択し、「Add backup repository」を選択します。
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構成ウィザートが起動するので、まず「Direct Attach Storage」を選択します。
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次に「Linux(Hardened Repository)」を選択します。
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Repository名を入力して、「Next」をクリックします。
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Server」画面にて、今回導入しているVHRサーバを追加するため、「Add New」をクリックします。
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VHRサーバのホスト名、またはIPアドレスを入力して、「Next」をクリックします。
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VHRに接続するためのユーザアカウントを設定します。「Add」をクリックします。
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ここで、VHRサーバの「Start SSH」画面で表示されたユーザ名(veeamsvc)とパスワードを設定します。
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情報が登録されることを確認し、「Next」をクリックします。この情報は一時的なものであり、Veeam環境には保存されません。
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Fingerprintが表示されるので、VHRサーバの「Start SSH」画面で表示されたFingerPrint情報と比較し、問題なければ「Yes」をクリックします。
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Apply」をクリックします。
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処理が完了したら、「Next」をクリックします。
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正常に終了すると、「Summary」画面が表示されるので、そのまま「Finish」をクリックします。
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Repository Server」として、VHRを構成しているサーバが登録されていることを確認し、「Next」をクリックします。
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Repository画面にて、「Path to folder」にて、フォルダを設定するために、「Browse...」をクリックします。
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対象フォルダとして「/mnt/veeam-repository01」を選択して、「OK」をクリックします。
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必要に応じ、「Make recent backups immutable for 」の日数を変更します。
ここで指定した日数分、データの変更や削除を行うことができなくなります。デフォルトは「7日間」です。
必要があれば指定し、「Next」をクリックします(下記の例では30日を指定しています)。
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次に「Mount Server」の情報を入力します。必要に応じて変更、設定し、「Next」をクリックします。
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設定の確認画面が表示されるので、「Apply」をクリックします。
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設定が完了するので「Next」をクリックします。
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Finish」をクリックします。
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Veeam構成情報のバックアップをVHRに格納する場合には、「Yes」を選択します。
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Repositoryが登録されていることを確認します。
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ここで、一旦VHRのコンソール画面に戻ります。
Main Menu」から「Stop SSH」をクリックします。
VHRのコンソールは、10分たつと自動的にログアウトされてしまうため、もしログアウトされていたら再度ログインしてください。
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確認画面が表示されるので、それぞれ「Yes」「OK」をクリックします。
ここで「Stop SSH」を行うと、それまで利用していた認証情報は利用できなくなります。
(SSHを停止しても、レポジトリとしての利用は可能です)
再度「Start SSH」を実施することでSSHアクセスは利用できますが、その場合の認証情報(パスワード)は別のものになります。
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ここまでで環境の設定は完了です。

動作確認

では次にVeeamのバックアップジョブでレポジトリを今回作成したVHRを利用します。
設定は通常のバックアップジョブ設定と同様で、バックアップジョブの「Storage」にて、VHRを指定するだけです。
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このように、他のRepositoryと同じようにバックアップを格納可能です。
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では、このバックアップを削除してみようと思います。
Home」画面からバックアップを選択し、「Delete from Disk」を選択します。
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通常であればそのまま該当のバックアプデータは削除されますが、以下のような画面が表示され、バックアップの削除ができなくなっています。
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いかがでしょうか?WORMのストレージ構築が簡単に行えることがご確認いただけたかと思います。まだ制限などはいろいろとありますが、VHRISOを使えば簡単にWORMストレージを構成できて非常に有用と思います。
今後とも、弊社ではバックアップデータの保全についてのブログを続けてまいりますので、ぜひまたお立ち寄りいただければと思います。

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