こんにちは。人事の松尾です。
少し前に「資格」に関するブログにおいて、
新入社員に資格取得(※)を目指してもらう主な理由として以下の2点をあげました。
(※)ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 11g
・業務を遂行するうえで必要な最低限の知識を身につける
・知識はあることを他者が認識できる状態(資格)にする
要は、実務経験を積むための第一歩ということですね。
また、そのとき詳しく触れなかった「違う目的」とは、
前回お話した「やりきる力」を身につけるための一歩を踏み出すためです。
今日はそのことについてお話します。
はじめの一歩
前回のブログで、周りから選ばれるエンジニアに共通する力は「やりきる力」だとお話しました。
Re:Qの新入社員に資格を目指してもらう理由は、
その力を身につけ、いいスパイラルをつくりだす一歩を踏み出すためです。
全くの未経験である新人にとって、
資格を取得するには相応の知識を修得する必要があり、
Goalの1つとして適切だと考えています。
前回のブログでも書きましたが、
そのGoalが他人からみて難しいかどうかは重要ではありません。
取り組む本人にとってどうかが大切です。
といっても、百戦錬磨の経験者が担当するようなプロジェクトを彼らができるはずもありません。
ですから、そのときのレベルに応じたGoal設定が必要です。
Goalするために何が必要か? ~やり方は自分で決める~
Re:Qでも新人研修を行いますが、試験対策的なことは行いません。
こちらからはお薦めの書籍を渡し、試験日程(※)を伝えるだけです。
(※)大体、入社3週目の月曜にSQL基礎Ⅰを受験し、合格者は同週の金曜にDBAを受験します。
つまり、Goal設定はこちらでしますが、やり方は各自に任せます。
Goalする(合格する)ために何が必要か?を自分で考え、進めることが大切です。
ちなみに資格の取得といっても、実務にあたり必要な要素(納期把握、状況把握、計画立案、実行力)がその過程には詰まっています。
1.決められた納期(試験日)までに
2.仕事(自分と試験)のレベルを把握し
3.計画をたて
4.実行し(ときに、計画と実行方法を見直し)
5.やりきる(合格する) Goal!!
前回のブログでいうと、こんな感じですね。
(1)Goalを設定・明確にする
-- ORACLE MASTERのBronzeに合格する
(2)Goalに到達するためにやるべきことを把握する
--上記の1~3
(3)やるべきことを実行して、Goal!!
--上記の4、5
ちなみに、終わった後(結果が芳しくないときは特に)は、計画や方法を一緒に振り返るようにしています。どこがいけなかったのかを振り返らないまま次回に臨んでは、同じ結果になる可能性が高いからです。
資格取得であれ、Goalを設定して「やりきる」ことがその力を身につける第一歩です。
なお、実務で経験していけばいいという声もあるかと思いますが、
「やりきる力」を育むには、サイクルを早くまわし始めるのに越したことはありません。
あと、全く別の効果として、やり方を各自に任せると(いうことは完全に自己責任になりますね)、
同期同士いい意味でライバル心が芽生えたりもするようです。それもあってか、入社2ヶ月位の間に
Gold(Bronzeより2つ上の資格)まで自ら取得するメンバも多いです。
おまけ
最後に、簡単にRe:Qの新人研修について触れておきます。
前述の通り、試験対策的な研修はRe:Qでは一切行っていません。
新人研修は、先輩達の経験をもとに最低限知っておいて欲しい内容に限定し、
自ら調べる、手を動かしてやってみることに重きをおいた研修カリキュラムにしています。
これは実務において、常に先輩が側にいて手取り足取り教えられる訳ではないからです。
自分で調べ、考える力を身につけてほしいという想いが込められています。
講師も外部に依頼せず、先輩エンジニアが直接指導するのも特徴の1つです。
とはいえ、今もカリキュラムの改善は続いています。
こうやって1つずつ、皆でつくりあげていくのもベンチャーの醍醐味ですね。
では、また。