こんにちは。人事の松尾です。
私は、Re:Qで人事というポジションにつく以前から、
Oracle認定トレーナーをはじめ、人材会社でのエンジニアや営業のサポーターとして、
これまで沢山のエンジニアの皆さんと仕事をご一緒させて頂きました。
今日はその経験から、周りから選ばれるエンジニアに共通する力についてお話したいと思います。
やりきる力
周りから選ばれるエンジニアに共通する力、それは、
「やりきる力」
です。
物事をやりきるには、折れない心(強い意志)と必要なことを実行できる力が必要です。
経験がない(あるいは短い)けれど、あいつにやらせてみようと選ばれる人、
困難なプロジェクトを前に、あいつに任せようと選ばれる人、
大きなトラブルが発生したときに、力を借りたいと真っ先に思い浮かべられる人…
レベル(難易度)も含めて様々な状況が考えられますが、
皆、そのレベルに必要な「やりきる力」を評価され、選ばれていました。
大きなトラブルが発生したときに、力を借りたいと真っ先に思い浮かべられる人は、
なかでもかなりレベルの高い力をお持ちですね。
ただ、そんな彼らも最初からスーパーマンだった訳ではありません。
どんなことをするにせよ、はじめは誰もが未経験です。
自分にとっての成功体験(達成経験)の積み重ね
やりきる力は、一朝一夕で身につくものではありませんが、普通の人でも身につけられます。
それは、自分にとっての成功体験(達成経験)を積み重ねることです。
「成功」というと、誰もが凄いと認めるようなことをイメージする方もいますが、
やりきる力を身につける過程(特に最初のうち)では、他人からみてどうかは関係ありません。
物事のレベルや状況が様々であるように、その時点でのレベルも人により異なります。
ですから、自分なりにやりきったと思える経験を成功体験(達成経験)と考えて下さい。
その方法はいたってシンプルで、
(1)Goalを設定・明確にする
一番重要です。なぜならGoalがかわると、(2)(3)も影響を受けるからです。
ここでのGoalは、目の前の仕事など比較的短いスパン(~1年ないしは数年)で実現可能
なものを指します。
(2)Goalに到達するためにやるべきことを把握する
いわば、Goalするための計画であり、手段ですね。
Goalするために辿る道(1つとは限りません)を把握していないと、いつまでも辿りつけ
ません。
(3)やるべきことを実行して、Goal!!
予定した計画・手段ではうまくいかないことも出てきます。
その場合は、柔軟に(2)の計画・手段を見直して実行します。
これを繰り返すことです。
判断軸はいつもGoal
ちなみに、私が見てきた選ばれるエンジニアは、仕事命の人ばかりではありません。
ですが、GoalへのCommitは人一倍強いものがあります。
Goalするために何が必要か?が彼らの判断軸で、そのために必要なことは厭いませんでした。
例えば、多くの人や組織が関わるプロジェクトにおいて。
関係者との打合せがたてこみ、自分1人の作業や、調べもののための時間がとれないとき
-- どうしても必要となれば、余暇の時間にとどまらず、自分の食事や寝る時間を削ってでも
-- 時間を割いていました。
計画したことが実行フェーズでうまくいかないとわかったとき
-- 関係者のConsensus(合意形成)を取り付けながら、計画を柔軟に見直していました。
Goalを軸に判断する、これはとても大事なことです。
進行や状況が芳しくなくても既存の計画や方法にこだわるのは、
手段が目的と化していて、本来の目的(Goalすること)を見失っていることが多いように思います。
計画や方法はあくまで手段であり、目的はGoalすること
だからこそ、「できる方法を考える」という思考パターンが身についているのだと思います。
点が線となり、やがて良いスパイラルへ
前述のGoalは、まずは目の前の仕事をベースに考えます。
ITで言えば、システム更改や新規構築などのプロジェクト単位がいいでしょう。
プロジェクト全体のGoalがあり、その中で求められている役割を果たすことが自分のGoalです。
そこで「やりきった経験」の1つ1つが自分の自信となり(=折れない心を育み)、
後により厳しい状況に置かれたときの自分を支えてくれます。
それらの成功体験(点)がやがて線となり、自分をレベルアップさせ、
周囲から与えられるチャンスや選ばれる機会が増える、といった良いスパイラルをつくりだします。その過程で中・長期的に自分が目指したい姿がクリアになったりもするでしょう。
言うは易し行うは難し・・・一朝一夕で身につく力ではありません。
だからこそ、一度身につけるとそれが大きな武器となり、周囲から選ばれるのです。
それがレベルの高い「やりきる力」となれば、言うまでもありません。
はじめるのは早いにこしたことありません。
Time is money.
まさにその通りですね。